金属アレルギーは、金属製のネックレスや、指輪、ピアス、イヤリングなどのアクセサリーやジュエリーだけでなく、歯の治療で入れた金属製のつめ物やかぶせ物が原因になることがあります。
お口の中の金属が原因となった金属アレルギーの症状は、口の中だけでなく、全身のいたるところで、かぶれたり、湿疹が出たり、かゆみ、赤みが出るなどの皮膚トラブルを引き起こします。
これを放置すれば、金属アレルギーの症状は、益々ひどくなっていきます。
原因が分からず、皮膚にトラブルが出たという方は、金属アレルギーも疑い、皮膚科で金属アレルギーの検査をおすすめします。
金属アレルギーはどうやって起こるの!?
唾液により、お口の中に入っている金属から、金属イオンなどアレルギーの原因となる物質が溶出し、体内に吸収されると、マスト細胞の表面にあるIGE抗体と結合し、ヒスタミンを過剰に放出します。
このヒスタミンが放出されることで、かぶれや、湿疹、かゆみ、赤みなどの症状が起こります。
歯の治療で使われる金属の詰め物・被せ物
健康保険内でできる治療には制限があり、機能回復のみに重点が置れています。
そのため、アレルギーが起こりうる可能性のある金属や、見た目の美しさに配慮していない材料を使用しなければなりません。
今後の長い人生を考えると、ご自身の大切な体の中に入れる歯の詰め物やかぶせ物に関しても十分な配慮が必要ではないでしょうか。
材料の比較
自費のセラミック冠 | |
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アレルギーがあると疑われる合金が含有されていない。 見た目が美しく、劣化が少なく変色しない。 |
自費の金属冠 | |
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パラジウム、銅、銀など金以外の合金が25%含有されている。 劣化が少なく変色しない。 |
保険の金属冠 | |
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88%は、アレルギーがあると疑われる合金が含有されている。 年数と共に劣化し黒ずんでくる 。 |
金属アレルギーが心配な方はどうしたら良いの!?
歯科治療に使われている、ニッケル、コバルトクロム、パラジウム、アマルガム(※水銀を含み現在は使用されていません。)などの金属は、アレルギーを起こしやすいと言われています。一方、チタン、金、銀、白金はアレルギーを起こしにくいのですが、これらに対しても金属アレルギーを起こす方もいます。
内側に金属を使用した「メタルボンドセラミッククラウン」の前歯を、全てセラミックで作られた「オールセラミッククラウン」に交換しました。 「メタルボンドセラミッククラウン」を装着した前歯は、歯茎が下がることで、金属が出てきてしまい、歯茎に黒色のライン(ブラックマージン)が見えます。 これだと、見た目が悪いだけでなく、歯ぐきの黒ずみの原因にもなります。 さらに、唾液により、お口の中に入っている金属から、アレルギーの原因となる物質が溶出し、体内に吸収される心配がありました。 |
保険で入れ歯銀歯(メタルクラウン)を、金属を一切使用しないセラミッククラウンに交換しました。 また、変色のひどいテトラサイクリン歯だったため、全ての歯をセラミックの歯と交換したことで、とても美しい口元に劇的に変わりました。 |
歯の大切さを実感致しました。 以前は、お口の中に口内炎がよくできたり、歯ぐきが腫れたりと、悩みを抱えておりました。 そんな矢先、テレビで、歯にかぶせる金属でアレルギーになった方が出ていて、私とよく似ているなぁーと思い、もしかしたら私も金属アレルギーかもしれないと思い、医療関係の仕事をしている娘に相談しました。 娘は知っていること全てを教えてくれて、寺本先生を紹介してくれました。 先生のお話をよく聞いて、金属のかぶせ物は全て取り除き、セラミックのかぶせ物とセラミックのブリッジを着けてもらいました。 上顎右奥歯4本と左奥歯2本はセラミックをかぶせてもらい、そして上顎左前歯4本はセラミックのブリッジを着けてもらいました。 また、歯磨きの丁寧な仕方を歯科衛生士さんに教えていただきました。 その後、口内炎や腫れ物ができなくなり、快適な口腔内になりました。以前は、頭痛が多かったのに、それもなくなりました。 これも確かな技術を持った先生にお願いしたことで、解消されたと思います。 先生をはじめ、歯科衛生士の皆様にに心より感謝申し上げております。本当に有難う御座いました。 |